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横浜の寿町にある勤労者福祉会館の天井に花の絵を描いた。
冬の間、ここで労働者のおじさんたちが暖をとるためにドラム缶に薪をたいていたら煤で真っ黒になったということだ。
この黒さに魅了され私は絵を描いてみたい衝動にかられた。
そのことをここの職員に申し出ても最初はなかなか理解されなかった。
やっとのことで許可が出て、いざ描き始めてもなかなか苦労の連続であった。
首が痛いのは当然だが、時に浮浪者から「のんきに絵なんか描いてんじゃねーよ」と卵を投げつけられたりもした。
しかしつらいことばかりではなかった。
あるとき「ローリングタワー(足場)で作業するときはこれをつけな。」っと命綱をもらったりした。おじさん現役を退いたんかなあ。
思い出せば結構楽しいこともたくさんあった。
というより普通の現場とは環境がかなり異なるためエピソード満載の作品制作となった。
ここではいちいち記せないが興味のある方はご一報を願いたい。
もういいっていうほどしゃべることがある。