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1997年10月
 これは三浦市野外美術展に出品した作品である。
珍しく合法的に実施した例ではあるがそれゆえおもしろい話を生んだ。

市の主催であるため私が交渉するのではなく
実行委員長が市長にTシャツ着衣の申請をして正式に許可を得ることが出来た。

私としては、堂々と制作に励めたわけだ。

後日、神奈川新聞にこのイベントを紹介する記事が大きく載った。
中でも、私のこの作品写真はメインで扱われ、
実行委員長から「やったね~北川君。」とお褒めのお言葉をいただいた。


しかし、追い風もここまで。ドッカンと新聞に載ったことで
この彫刻を作った作者の遺族(作者はすでに死亡)が
「おじいちゃんの作品にいたずらするとはナンタルチア~!!!」と激怒して
市長に怒鳴り込んだらしい。

即座に実行委員長に連絡が入り、会期半ばにして撤去となってしまった。

私としては残念ではあるが、その反面この計画の醍醐味を味わった気がした。
その後、この裸体像Tシャツ計画は継続中だが、ずっと向かい風が吹きっぱなしである。

なるほど、やめられないわけだ。