北川純(きたがわじゅんー美術家)さんが1310時頃作品制作中の事故のため死亡した。享年57歳。

1965630日愛知県名古屋市生まれ。多摩美術大学を卒業後、デザイン会社勤務を経て美術家に転向。

代表作に「裸体像Tシャツ計画」「ジッパーシリーズ」「巨大バルーンシリーズ」「エロシリーズ」等。

死因は最新作の「ジッパー6」の制作のため地中に巨大な穴を掘っている最中、地上に掘り上げた土が何らかの原因により穴に落土し、それによる窒息死。

関係者によると穴の深さは既に計画図面を大幅に超えており、同氏は何らかの理由により掘削作業を中断することが出来なかったとみられる。

生前発表された作品はいずれもユーモア、エロティック、反社会的(時代が時代ならエログロナンセンスといったところか)なイメージを持ち、見るものに驚きと戸惑いを与えたと評される。

近年は絵画やアニメーション等平面作品制作にも意欲的に取り組み、自宅のアトリエには膨大なアイデアスケッチが残されていたという。

葬儀、告別式は家族近親者のみで行われる。喪主は妻小絵子さん。


と新年早々自分の死亡記事を書いてみた。

これは2000年に文藝春秋社から出版された「私の死亡記事」という本を読み、それに触発されたからである。

この本は編集部が多くの著名人にこのお題で依頼して新聞記事風に書かれた文を編纂したものである。

これを読んで感じた事であるが、自分の死亡記事を自らが書くということは意外と難しいという事だ。

自分はこうありたいという思いと、そうはありながらも人からはこう思われたいという相反するであろう感情が同時に噴出してしまうからだ。

理想を語ればカッコよすぎになるし、それを避けて落としすぎてもいやらしくなる。

多くの著名人の文は自らを滑稽に見せようとする努力が見られるが、逆に笑えないものになっている。

客観に徹するということは難しいのだ。

という事で私も挑戦してみたがいかがなものであろうか。

この作業はやってみて感じた事であるが、意外と自分を俯瞰して総括出来るという事である。

ひとつ毎年恒例新年の抱負としてみようか。自分の死亡記事。